Logo

by Yuri Kunimochi

第30回格子欠陥フォーラムのロゴは、クニモチユリ(京都市立芸大)によって制作された。制作にあたって、格子欠陥に関する実験・計算のデータや基礎理論を学んでいる。その中で、電気抵抗測定、陽電子消滅、電子顕微鏡などで格子欠陥を観察する実験が、本作品の基本的なアイデアを構築する上で特に重要なヒントとなっている。

実験結果から得られた間接的な情報を基に、その輪郭をあらわにしようとする対象との関係性を表現するため実験データを彷彿とさせるような曲線をメインに図案を構成した。様々な緩急・強弱の線を組み合わせることで、これまで観察されてきた実験過程を表そうとしている。右上部にある螺旋状のパーツはそのような過程を経て浮き上がってきた欠陥集合体を記号化している。