Invited Speaker

第30回格子欠陥フォーラムの招待講演者を紹介します。

(五十音順、敬称略)

2020年12月12日(土) これまでの20年とこれからの20年

2020年12月13日(日) 格子欠陥とアート

2020年12月12日(土)

格子欠陥の現在そして広がる未来 
―これまでの20年とこれからの20年―

岩瀬彰宏(いわせ あきひろ 若狭湾エネルギー研究センター)

1978年3月東京大学工学系研究科博士課程中途退学
(1989年 理学博士(東京大学))
1978年4月 日本原子力研究所研究員
(1993-1994年 米国アルゴンヌ国立研究所研究員)
2003年4月大阪府立大学教授、2018年3月定年退職、同大学名誉教授・客員教授
2018年(一社)大阪ニュークリアサイエンス協会勤務を経て、2019年5月より若狭湾エネルギー研究センター所長。専門は放射線物性学、放射線による材料分析。
第10回、11回、17回、21回、25回、30回(今回)の格子欠陥フォーラム、その前身の格子欠陥会議(第30回)で講演。

大沢一人(おおさわ かずひと 九州大学応用力学研究所)

1991年東京大学大学院理学系研究科修了(理学博士)
1993年九州大学助手
専門は金属、固体物理、格子欠陥、計算機シミュレーション。20年前の格子欠陥フォーラムでは「大規模シミュレーション」と題した講演を行った。最近は主に核融合炉材料関連の研究をしている。

香山正憲(こうやま まさのり 産業技術総合研究所)

1985年 東京大学大学院工学系研究科博士課程中退、工学博士(1992年)
1985年 工業技術院大阪工業技術試験所(現産総研関西センター)
2007年 産総研ユビキタスエネルギー研究部門 上席研究員
2015年 同電池技術研究部門 首席研究員
2018年定年退職、現在、招聘研究員。専門は計算材料科学。主として、粒界・界面やナノ構造の新現象の第一原理計算、電顕観察・表面科学との連携研究、計算手法やコードの開発。
2001年 日本金属学会功績賞(物性部門)、2004年 英国物理学会フェロー。2001年よりModelling Simul. Mater. Sci. Eng.誌Editorial Boardメンバー。2001~2007年 大阪府立大学客員教授、2002~2018年 大阪大学招聘教授。
第10回格子欠陥フォーラムで「第一原理計算で拓く格子欠陥研究」と題して講演。

田口昇(たぐち のぼる 産業技術総合研究所)

2011年大阪府立大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)
2011年産業技術総合研究所特別研究員、2014年より同研究員。
専門は電子顕微鏡などを用いた材料の分析評価。日本物理学会領域10格子欠陥・ナノ構造分科運営委員(2017.4-2018.3)
山陰地方島根出身、趣味は実家の三毛猫。私にとって格子欠陥とは「いろいろあるところ」

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竹田精治(たけだ せいじ 大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センター)

1982年広島大学大学院理学研究科物性学専攻修了(理学博士)。1983年大阪大学助手教養部物理学教室、1994年大阪大学助教授理学部、2000年大阪大学教授大学院理学研究科、2010年大阪大学教授産業科学研究所を経て2019年大阪大学定年退職・同名誉教授。現在、同ナノサイエンスデザイン教育研究センター・特任教授(副センター長)としてナノサイエンスの人材育成に携わる。専門は固体構造・電子顕微鏡。第10回格子欠陥フォーラム第1部「これから20年あなたは何をしますか?」で「電子顕微鏡で生み出す新しい格子欠陥研究」として講演。「大学1、2年生の物理学も理解せずに最先端の研究開発ができるの?」がここしばらくの口癖。趣味の多くはコロナ禍で封印中。

田村友幸(たむら ともゆき 名古屋工業大学)

2004年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(材料学専攻)、博士(工学)
産業技術総合研究所計算科学研究部門、名古屋工業大学若手研究イノベータ養成センター等を経て、2019年より名古屋工業大学准教授。
専門は計算材料科学。
2012年10月〜2013年9月日本物理学会領域10格子欠陥・ナノ構造分科運営委員。第23回格子欠陥フォーラム「電池材料中の格子欠陥」(淡路夢舞台国際会議場)を主催。

望月康則(もちづき やすのり NEC)

1987年東京大学工学系研究科電子工学専攻博士課程修了(工学博士)。
1987年NEC入社(基礎研究所)、2007年デバイスプラットフォーム研究所長、2010年情報・メディアプロセッシング研究所長、2011年中央研究所支配人、2016年執行役員(全社IoT戦略や技術開発ロードマップ策定担当)。
2019年よりNECフェローとして、スマートシティに関するデジタル変革とIoTエコシステムに関する活動(政策提言とグローバルネットワーキング)に注力している。
20年前の第10回格子欠陥フォーラムでは、「次世代半導体デバイスと格子欠陥」と題した講演を行った。
表彰関係:International Conference on Defects in Semiconductors, Corbett Prize(1995)、応用物理学会フェロー(2011年度)、など。

吉田健太(よしだ けんた 東北大学金属材料研究所)

2007年名古屋大学工学研究科博士課程修了(工学博士)。
2012年名古屋大学高等研究院助教、2015年東北大学に異動、助教を経て2018年より東北大学金属材料研究所准教授。
現在は、附属量子エネルギ材料科学国際研究センターの放射線管理区域内で放射化した様々な原子力材料と格闘しながら、中性子照射欠陥の新しい電子顕微鏡ナノイメージング法を研究している。
専門は電子顕微鏡、照射欠陥のナノ計測。2019~2020年日本物理学会領域10格子欠陥・ナノ構造分科運営委員。日本顕微鏡学会奨励賞、日本原子力学会若手優秀賞などを受賞。

2020年12月13日(日)

格子欠陥の現在そして広がる未来 
―格子欠陥とアート―

石井則仁(いしい のりひと 山海塾)

17歳からストリートダンスを踊り始め、様々なダンスコンテストにて入賞。数々のアーティストのバックダンサーやCM・テーマパークダンサーなどで活躍後、2006年活動場所を舞台空間へ移行。過去に様々なDance Companyの国内外の公演に参加する傍ら、蜷川幸雄や宮本亜門の演劇作品にも出演。
2007年よりソロ活動を開始し、現代人の肉体に宿る狂気と普遍性のある美をコンセプトに人間の心理に働きかけ、社会の真理を問う舞台芸術作品を作り続ける。2013年ソウルインターナショナルコレオグラフィーフェスティバルにて、作品「SAMON」(2012年初演、Ark劇場)が当時の総合準優勝のJury prizeを受賞。
その後、韓国・イスラエル・シンガポールなど多くの国で再演をおこなう。2015年に同フェスティバルにて作品「AFTERGLOW」(2015年初演、Ark劇場)が総合準優勝のSCFアワードを受賞。初の2度受賞という快挙を遂げる。
2010年舞踏カンパニー山海塾に在籍し、自身の活動も含め25カ国70都市以上で公演を行う。

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石田翔太(いしだ しょうた 日本画家)

滋賀県大津市生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。
2010年京都市立芸術大学制作展大学院市長賞。
2016年には第3回改組新日展で特選を受賞するも、ステレオタイプ化した日本画と決別。感性と理性が相克するような表現や、日本美術がもつ日常性や空間性の再解釈を追及している他、自然科学系研究者との共同制作、講演にも取り組み、垣根を超えた美術の思考の在り方を求める。
主な作品発表:京都日本画新展(2018、15年/京都:えきKYOTO美術館)、個展「発色/フラクタル/エントロピー」(2018年/京都:Art Space-MEISEI)、「IWGS symposium 国際睡蓮/水生園芸協会シンポジウム作品展示」(2019年/フランス)など。
その他受賞歴:2017年第1回新日春展新日春賞、第78回応用物理学会秋季学術講演会JSAPフォト&イラストコンテスト最優秀賞。

岸村顕広(きしむら あきひろ 九州大院工/九州大学分子システム科学センター)

2005年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(博士(工学))。2006年東京大学ナノバイオ・インテグレーション研究拠点特任助手、2007年 同 大学院工学系研究科助教を経て、2013年より九州大学大学院工学研究院/九州大学分子システム科学センター准教授。現在は、日本学術会議連携会員として、特に若手アカデミーで精力的に活動を行い、民主主義社会における科学・科学者の役割について考えるほか、九州大学社会連携推進室科学コミュニケーション推進グループ協力教員として、様々な形で科学を社会に届けることを試みている。趣味は自転車・映画・居酒屋で飲むこと。コロナの影響で自転車通勤が復活する一方、居酒屋からは足が遠のいている。

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佐崎元(さざき げん 北海道大学低温研究所)

1994年 大阪市立大学大学院工学研究科後期博士課程修了(博士(工学))。1994年東北大学助手、2001年同講師、2008年北海道大学准教授を経て、2012年に同教授。
雪や氷をはじめとした様々な結晶の表面構造や成長機構を研究している。
専門は結晶成長物理学と光学顕微鏡の開発。
2019年より日本結晶成長学会副会長。2009年日本結晶成長学会第26回論文賞を受賞。
趣味はスキー、家庭菜園と飲酒、大変美しい結晶表面を見ていると時間が経つのを忘れます。


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谷口亮(たにぐち りょう イラストレーター)

福岡県福岡市出身・在住のイラストレーター・キャラクターデザイナー。
1997年、カリフォルニア州 Cabrillo College を Art Major で卒業。帰国後、1998年よりオリジナルキャラクターの制作を開始。
路上でキャラクターグッズを販売しながら人脈を培い今に至る。キャラクターデザインを主にイラストレーターとして活動中。
九州産業大学造形短期大学部客員教授。

原田啓之(はらだ ひろゆき PICFA)

兄に知的障がいがあり、幼少期より様々なボランティアを行う。障がい児や者、保護者の背中を見て育ち「福祉とはなにか?」「幸せとは?」など小学生ながらも疑問を持ち始める。
中、高校とソフトテニスを行い、高校時に日本一に。テニスで進学するか迷い、福祉大学への進学を決心。三年の浪人生活を隔て日本福祉大学へ進学。
福祉と医療とのマッチング、福祉とアート、社会とのつながりをより独自の発想で推し進めるため、2017年7月に日本初となる、病院内に創作活動を行うことを仕事にする障がい者施設「PICFA」を立ち上げる。
同年11月には高齢者のリハビリ事業の一環をPICFAの事業として「TRAFA」を立ち上げ、福祉と医療とアートを軸に、コミュニケーションの創造に取り組んでいる。
障がい者の創作活動が「アート」だけではなく「人生」にも広がるよう活動。町役場の観光デザインやキャナルシティーOPAの巨大絵画制作、東京のアパレルブランドとのコラボなど多岐にわたり活動中。

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本田雅啓(ほんだ まさのり PICFA)

1983年生まれ。フランスなどの海外での作品展示が多数ある。

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溝口照康(みぞぐち てるやす 東京大学生産技術研究所)

愛知県出身。2019年1月から東京大学生産技術研究所教授。学生時代からコンピュータシミュレーションと電子顕微鏡を学ぶ。物質を構成する原子と電子が、物質の機能にどのような役割を果たしているのかを理解するために日々研究している。夢は材料設計の実現。最近は、人工知能技術を利用して、皆さんが驚く発見や研究成果を出すことが楽しみ。これまでに日本金属学会・奨励賞/功績賞、日本顕微鏡学会・奨励賞、日本セラミックス協会・進歩賞などを受賞。趣味は計算コードのコンパイルとロンチグラムの収差をとること。コンパイルを工夫して計算が速くなったり、大きくずれたロンチグラムを補正できたりした時の快感はひとしおです。座右の銘は「ピンチはチャンス」。

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湯浅元仁(ゆあさ もとひろ 同志社大学理工学部)

2012年京都大学大学院エネルギー科学研究科博士後期課程修了(博士(エネルギー科学))。2012年国立研究開発法人産業技術総合研究所サステナブルマテリアル研究部門研究員,2016年同志社大学理工学部助教を経て、2019年に准教授、物質・材料研究機構客員研究員。専門は金属材料の組織制御と変形機構の解析。
大学院時代は、金属材料に関する計算をしていたが、就職後にマグネシウム合金に出会い、材料を扱う難しさを痛感、実験と計算の両面からマグネシウム合金との対話を楽しんでいる。
日本金属学会奨励賞(力学特性部門)、軽金属学会奨励賞などを受賞。

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