招待講演 3月28日13:30−14:15 XH会場
”非接触原子間力顕微鏡による有機分子の散逸イメージング”
山田啓文 京都大学京工学研究科電子工学専攻
最近、表面に吸着された有機分子に対して行なわれたノンコンタクト原子間力
顕微鏡(NC-AFM)観察において、分子の屈曲運動を示唆するエネルギー散逸過程
成分が見出された。その詳細について研究が進めば、AFMにより原子レベルで
緩和現象や振動状態などが評価できると期待される。本講演では、NC-AFMを
用いたエネルギー散逸過程の測定の現状や問題点について紹介して頂き、構造
欠陥の動的振る舞いを直接的に調べることの出来る新しい測定手段としての
可能性について探る。
シンポジウム 3月29日13:30−17:05 XH会場
”ナノスケール構造を利用した物質創製−材料種の枠を超えて”
新規物性発現を目指してナノスケールの構造・揺らぎを有する材料の開発が
盛んであるが、その根底には原子レベルでの欠陥制御が材料種の枠を超えて
共通した課題となってくる。そこで本シンポジウムでは、金属、半導
体、酸化物などの各分野で興味ある物質を作製している最近の研究に注目し、
互いの情報交換を図ることで、ナノ構造化による物性制御の新展開を図る。
13:30-14:10 宝野和博 物質・材料研究機構 材料研究所
「相分離を利用したナノ結晶磁性材料の組織制御」(40分)
14:10-14:50 藤沢浩訓 姫路工業大学大学院工学研究科電気系工学専攻
「自己組織化による強誘電体PbTiO3ナノ構造の形成と構造制御」(40分)
14:50-15:05 休憩
15:05-15:45 守友 浩 名古屋大学大学院工学研究科応用物理学専攻
「マンガン酸化物のミクロな相分離」(40分)
15:45-16:25 田中 雅明 東京大学大学院工学系研究科 電子工学専攻
「III-V族半導体ヘテロ構造における磁性制御:Mnデルタドーピングと
p型選択ドーピング」(40分)
16:25-17:05 三谷誠司 東北大学金属材料研究所磁性材料学研究部門
「磁性ナノ粒子集合体の自己形成とスピン依存単電子トンネル」(40分)